住宅街

家購入の頭金は何割用意すべきか?

家を購入する際には安くでも2500万円ほどかかり、土地も一緒に購入するとなると軽く3000万円は超えてしまいます。どの年代で家を購入するかにもよりますが、ローンを組む場合は何歳まで返済をしなくてはならいのかも重要です。ある程度の頭金も必要になるでしょう。

頭金は自己資金の中から現金で用意するもので、この中には税金や手数料などの諸費用が含まれます。手数料や税金類はローンではなく現金で支払うことが多いため、できるだけ用意をしておかなくてはなりません。これは住宅ローンの仕組みが関係しており、諸費用は不動産ではないため含めることができない場合があるためです。一般的に諸費用は90万円から180万円前後になります。

家を購入する際に必要なのは、諸費用と頭金、そして住宅ローンの借入金です。現金で支払う金額が少ないほどローン借入金が増えます。住宅金融支援機構が公表しているデーターによると、注文住宅の頭金の平均額は650万円、建売住宅の場合は300万円ほどとなっています。しかし、近年ではわずかな頭金で購入することも増えており、200万円未満の人も33%ほどです。ただし、一般的には家の価格の2割以上が望ましいとされているため、3000万円の家を購入する場合は600万円を用意しなくてはならないことになります。

中には頭金ゼロで購入している人も1割ほどいます。すべて住宅ローンで賄うため購入の際には負担が少ないのですが、注意点もあります。頭金をゼロにした場合は当然ながら借入金は増えるため、支払う利息の負担が増えて総支払額は大変高額になる点です。多くの場合は定年近くまでの返済となりますが、子供がいる場合は教育費も掛かるでしょう。日常生活に支障が出たり、学業のためのローンを新たに組んだりなど費用がさらにかさむことがあります。65歳まで仕事ができるとは限らないため、できるだけ額を減らすことが大切です。

家を購入する場合に必要な頭金は、住宅の価格に対して最低でも10%、平均は20%ほどが相場です。頭金を用意しなくても住宅ローンを組むことができますが、諸費用の数十万円は現金で支払う必要があり、用意できない場合は別途諸費用のためのローンを組むしかありません。さらに、ローンの借入金額によって総支払額にも差が生じ、より長い期間多くの金額を支払わなくてはならなくなってしまいます。そのため、できるだけ現金で支払う金額を用意し、ローンの額を減らすことが大切です。